▼長興寺▼ かすみがうら市中志筑

歴史の里石岡ロマン紀行


五百羅漢の長興寺(曹洞宗)

志筑藩藩主本堂公の菩提寺で,出羽国(現在の秋田県)の瑞雲院の末寺。 江戸時代の始まりとともに開山されました。 本堂は貞亨元年(1684)に建てられたとされる。また本堂氏が寄進したという県文化財に指定された絹本釈迦涅槃図があるが、現在は水戸の県立歴史館に保管されている。

江戸時代に志筑藩を支配していた本堂氏は、そのほとんどを江戸上屋敷で生活しており志筑陣屋では家老らが政務をとっていたものと思われる。

(写真撮影:2008年2月10日)

境内には羅漢仏が五百体ほどあり「五百羅漢」といわれています。

ここは、石岡市在住の彫刻家である芸大出身の鶴見修作氏が1986年より製作開始し、いまでは「羅漢を彫る会」が製作を続けており、新しい芸術的な羅漢さんを多数みかけることができます。一度訪れてみては如何でしょうか?

 春の梅、桜の時期に訪れてみるのも一見の価値がありそうです。

上の写真は寺の本堂側から入口の山門を眺めたところです。右手に昔からの五百羅漢像が並び、その裏側には竹林が広がっています。



  
本堂入口にある山門。

 

路脇には変本堂裏手の墓所へ登る階段脇などには多くの羅漢像が本堂を見下ろすように立ち並んでいます。

通路脇には変わった羅漢像も目を楽しませてくれます。

 

 


寺の本堂脇には現在も羅漢石像を彫る工房があり、次々に新しい像が生まれています。

本堂氏歴代の墓は長興寺本堂の裏手にひっそりと建っています。

 

石の中に顔を浮き上がらせた羅漢像は石岡市在住の彫刻家である鶴見修作氏が発表しているスタイルでここでしか見られないものと思います。氏は毎秋に石岡の香丸資料館で展覧会を開催しています。

長興寺の寺正面に設置されている鐘楼まわりには、さまざまな羅漢像などが並べられまるで芸術作品の展示会のようです。