靖国神社                         2005.6.26

 先日、別の機会があり、また靖国神社に立ち寄りました。前に来た時に感じた違和感は今回はあまり感じられません。何故なのでしょうか?何か変わったのでしょうか?

 一見なにも変わっていないようですが、6月の梅雨時というのに、雨はあまりふらずに、気温はかなり高くなっておりました。神社の境内の桜の木の下にあるベンチに腰掛けて、周りの人々を観察してみました。若いカップルや年配のご夫婦、バスでこられた団体の参拝客などさまざまです。皆何事も無くのんびりとおまいりしたり、見物したり・・・。近くの企業での就職活動でしょうか、リクルートスーツの男女が数人あるいております。

 ふと隣の桜の木につるされた看板には「献木山桜 陸軍少候○期 世話人○○○」と書かれています。また隣の木にも同じように「贈呈 特別攻撃隊・・・・」などの文字が書かれています。また、神社の社務所には、「ご自由にお持ち帰り下さい。」と書かれた上ブタがガラスの木の箱がおかれています。少し紹介します。

・笑ってゆきます。 海軍上等・・・・ 沖縄方面にて戦死 二十歳

 「父上様母上様に先立ちます不孝の程は残る兄弟達に償って戴きまして、わが家最初の出撃者と致しまして。萬遺憾なき奮闘をお誓ひ致します。・・・・・・・・・・・・・・・ では征きます。」とあり、辞世の句を詠んで結ばれています。

 ここ靖国神社はこのように国のために死んだ人たちをお祀りしているところです。太平洋戦争で犠牲になった人をすべてお祀りしているのではないのです。やはり最初に感じた違和感はこの辺のところからきていたものと思われます。私の住んでいるところは霞ヶ浦にも近く、今も「若鷲の歌」(若き血潮の予科練の・・・の歌)の曲をかけた街宣カーが近くを通ります。戦後60年が経ちます。自国に対するアイデンティの持ち方をもっと普通に持つようにできないものでしょうか。

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