■海からきた薬師さま 昔、鹿島郡汲上浜に住んでいた、正直者の漁師がその日の糧に網をうっていたところ、ズッシリとした手ごたえがあり、網をあげたところ、中に一寸八分の仏像一体が入っていた。その夜、漁師の夢枕に「瑠璃光薬師如来」が現われ、「吾を国中が見渡せる西の方に連れてって欲しい」と言われた。夢から覚めた漁師は直ぐに薬師様を背中に背負って歩きだしたが、足取りの重いのを見かねた薬師様は青龍大王の力を借りて夜空を飛び、山並みの続く岩山の頂に降り後光を発したそうだ。後に菖蒲沢桑柄山の地に村人が堂宇を建て筑波山不動院東光寺と名付け安置したと言われている。尚、筑波山四面薬師は、小幡十三塚・山寺の薬師(北)、真壁・」椎尾の薬師(西)、新治・東城寺の薬師(南)がある。 八郷ふるさとの史跡守り隊より
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