国道355(旧水戸街道)の一つ手前の旧金丸町の通り(金丸寿通り)にある。通りの正面には北向観音堂が見える。常光院は華園寺を過ぎた少し先にある。常光院は、天台宗来迎山常光院極楽寺という。昭和4年の大火では御本尊仏・過去帳などはどうにか難を逃れたが、本殿等は焼けてしまい、現在の本院は昭和38年に信徒の手で再建された。寺の入口には延命地蔵尊が建っている。
墓地には農具万能(まんのう)の発明者鈴木万能(鈴木平左衛門)の墓がある(右写真)。農具万能(鍬くわ)は大変便利な鍬で備中鍬を改良し、「耕起・破砕・均平」すべてに使える2本〜5本歯の鍬である。特許でもなく、誰でもがつくることができたため、かつて町の鍛冶屋たちはこぞって万能を製作したという。今でも多くの人々に「まんのうくわ」として使われている。
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寺の入口は狭い路地となっている。石岡にはこのようなつくりが多い。 |