常春寺(じょうしゅんじ)は三村城の城主常春(つねはる)公が1571年頃に創建されたとされる。場所は三村城址(現三村小学校)の入口のふもとにひっそりと建っている。その数年址の1573年には常春は小田氏の攻撃で城は落城し、25歳で戦死している。現在寺には常春の墓はなく、寺から数百メートル東の常磐線の線路近くにひっそりと木々に囲まれた中に五輪塔が建っている。常春は関東平氏の本流である大掾家の次男であるが、当時小田氏、佐竹氏、江戸氏、薗部氏などに囲まれて孤立状態に近い大掾氏の南側の防衛のための築城であったと見られるが、数年しか保てなかった常春公の思いが残されているように感じる寺である。山門は1751-64(宝暦期)に建てられたものとのこと。
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カヤの巨木(幹周約5.3m) 樹齢約500年といわれるカヤの木である。伝承によると、境内のカヤの木は創建以前よりあったとされる。 |