石岡駅前通り(八間通り=御幸通り)を進み、国道355(旧水戸街道)に突き当たる一つ手前の道(一方通行)を左折すると、ここが金丸寿通りである。通りの正面には北向観音堂が見える。華園寺は寿通りを少し進んだ左手にある。このあたりは昭和4年の大火でほとんど焼けてしまった地域である。華園寺は弘安4年(1281)遊行2代真教上人が、常陸国巡行の折に建立したと伝えられるが、資料などはほとんど残されていない。元は天台宗であったが、現在は時宗のお寺。本尊は阿弥陀如来像で、現在の本院は、文禄年間に時宗を尊宗した佐竹氏の建立と云われている。また天狗党の志士の宿としても提供された。特に過激派ともいわれた田中愿蔵の常宿であり、真鍋・中貫の焼打ちの際もここから出発したといわれる。
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本堂の左側に「えび子安地蔵尊」は子安信仰の地蔵で、安産の御利益があると信仰されている。下は境内に残っているケヤキの古木。
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