▼瓦塚(かわらづか)遺跡茨城県石岡市部原604 

歴史の里石岡ロマン紀行


茨城県指定史跡 瓦塚遺跡(昭和12年7月16日指定)

 この遺跡は奈良時代の天平13年(741)常陸国の国府に国分寺・国分尼寺(石岡市府中・若松周辺)等を建立した際、その屋根に葺く瓦類を製造した窯跡です。昭和43年、隣接している山林を開墾中に七基の窯跡が発見されました。そこで緊急の発掘調査を行った結果、窯の構造は粘土質の地盤をくり抜いて作られた「地下式有段登窯」と判明しました。燃焼部と焼成部の区別が極めて明瞭で、焼成部内は五段に造成されており、布目瓦などの多くの古代の瓦類が出土しました。現在は20余基の窯跡が確認されていますが、その保存状態の良さから、古代の窯跡としては日本有数のものと評価を受けています。現在、調査を契機に組織された「瓦塚保存会」の活躍により、当遺跡の保存・活用が図られています。

平成18年2月
 瓦塚保存会
石岡市教育委員会

 

窯跡

窯跡は小山の入り口にあり、屋根がかけられ保存されている。

発掘時のニュースはこちら(茨城新聞ニュース)