▼宇迦魂稲荷神社▼ 石岡市国府六丁目1番

歴史の里石岡ロマン紀行


 宇迦魂稲荷神社(うかのみたまじんじゃ)は金丸寿通りの華園寺、常光院を少し、富田北向観音堂の方に進んだ右側にある。京都の伏見稲荷神社やと同じ農耕の神、宇迦魂命を祭るのは鈴の宮神社とも同じである。笠間稲荷神社なども商工業の神とされている。最初は農耕の神であったが、次第に商業の神ともなったものと推察される。鳥居をくぐったところに「二十三夜尊」の石碑は建っている。ここも日天宮などと同じように民家の間に挟まれるように神社が建っている。石岡の町はこのような小さな神社が数多く残されているので、街なかを歩いていくと思わぬところで発見されるのもまた楽しみである。

 

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 祭神は宇迦魂命(うかのみたまのみこと)。穀物の神で、はじめは豊穣を願う農民の信仰を集めた。中世以降になると、商工業が盛んになると、農耕神から商業神や屋敷神など、その御神格が拡大し、町家にも勧請されるようになった。創建年代は不詳。神体木像は、たび重なる火難をまぬがれている。また境内には、大六天宮(山倉大神)の社と大山阿夫利神社が合祀されている。毎年、町内では初午祭を行っているが、初午は春の初めに山から降りて来る田の神を迎える信仰が、農耕神的性格を有していた稲荷信仰と結びついたものだといわれている。初午祭を行う稲荷神社は多い。守横の名は、正保年間(1644-1647)に馬之地上町を守横町に改名。由来は守木横町の略という。

平成21年2月 石岡市教育委員会(現地の説明文)

(2009.10.25 撮影)