▼阿波山上神社(あわさんじょうじんじゃ)▼ 茨城県東茨城郡城里町大字阿波山664−1

歴史の里ロマン紀行(城里編)>


阿波との繋がりを感じさせてくれる神社

 美和の「鷲子山上神社」を紹介したので、こちらも紹介しましょう。こちらは天日鷲命ではなく、少彦名命が祭られています。山上と名前がつくが山の上にあるのではなく平地にあります。場所は石岡より真っ直ぐ北上して御前山を過ぎ、旧桂村(現城里町)の国道123号線(水戸-宇都宮線)の桂中学校のすぐ脇にあります。この近くを那珂川が流れる静かな場所です。国道からは「親鸞聖人ノ旧跡」と書かれた大きな看板が目に付きます。この親鸞聖人の常陸奥地への布教の拠点となった大山草庵とこの神社のつながりが書かれたものは見当たらない。

写真:本殿・・・少彦名命を祀っている。大宝元年(701)に境内にあったとされる神木である大杉に粟の穂をもった神が童子の姿で降臨し、この粟から少彦名命を祀ったとある。

左写真:拝殿・・・屋根は銅版葺き、常時人は住んではいないようだ。

神社参道入口

一の鳥居、ニの鳥居をくぐって拝殿まで杉並木が100m程続く。神社の説明は一切ない。



  神社名を記した石碑が入口にある

 

御神木跡

樹齢千年の杉があったが、昭和47年の落雷で焼失したという。

 

 

阿波山信号脇にある石蔵

国道123号線にある「阿波山(あわやま)十字路

ここを左折すると徳蔵寺(とくぞうじ)に行く。地名は「とくら」といい地元では徳蔵大師(とくらだいし)というらしい。もっとも近隣の村が合併して現在地名はは七会という。徳蔵寺は弘法大師の発願で平安時代に創建されたと伝えられる古刹で、1522年に空法上人が現在の地に再建したとされる。大師堂に安置されている弘法大師像は、県の文化財に指定されている。